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亀有香取神社御鎮座七百四十年奉祝記念事業
「平成の大整備事業」趣意書

謹啓 時下益々の御清祥の段大慶の至りに存じます。
平素よりご崇敬の誠を以て、当神社の隆盛のため、格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

当神社は鎌倉時代建治2年(1276年)本宮香取神宮より御霊を勧請し、この亀有の地に鎮座して平成28年8月19日で740年を迎えました。

その740年もの長きにわたり、その時代時代を氏子の皆様に護持され続け現在に至っております。
近年においては、周辺環境の変化により、地元亀有のみならずその近郊地域や他県からも多くのご参拝者がお見えになる大変賑やかな神社となりました。これも偏に氏子の皆様の厚い崇敬とご理解、そしてご尽力の賜物であると厚く感謝申し上げる次第でございます。

しかしながらその喜ばしい状況の一方で、境内設備の不足や老朽化等、参拝者をお迎えする体制が年々厳しくなってきており、いつ大きな事故等が起きてもおかしくない状況にあります。

そこで役員会で幾度となく対策を協議してまいりました結果、この鎮座740年記念を節目として神社の大転換期と捉え、平成の年号になりまして初の事業であります「亀有鎮座740年奉祝記念事業 平成の大整備事業」を計画する運びとなりました。

事業概要としましては、社務所新築工事、境内排水・舗装工事、境内バリアフリー工事等の一大事業計画となります。また、当神社は現在7町会の一時避難所に指定されております。実際に平成23年東日本大震災では隣接商業施設が閉鎖され、町会以外にも多くの避難者が境内に身を寄せられました。東日本大震災そして熊本地震と未曾有の大災害を目の当たりにし、実際に避難者を受け入れる側として無限に想定される災害に際して、いかに適切な判断をし、いかに安全に避難させられるか、神社職員の大きな責務と感じております。そこで避難場所としての設備強化、また倒壊時人的被害の恐れのある環七横断歩道前の玉垣・記念碑等の補強と境内移設、倒木の恐れのある衰弱した樹木の枝打ち作業と植樹事業も本事業に併せ計画する次第で御座います。

同じく本事業に併せて、境内未使用区画に多くの方々がくつろげる施設の建設工事も現在執行中でございます。本事業遂行にあたりまして平成30年2月より12月にかけては、現社務所を解体しプレハブ仮社務所での社務業務となります。期間中、氏子の皆様には多大なるご迷惑をお掛け致すこと、心よりお詫び申し上げます。

事業完遂の暁には、氏子参拝者がより一層心安らぐ、そして地域の発展振興の核となる神社として多くの方々に広く利用して頂けます様、宮司以下神職一同より一層の神明奉仕を重ねてまいる所存でございます。
つきましては、誠に厳しい世情とは存じますが、記念事業の趣旨をご理解賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。

謹白

平成二十九年吉日

亀有香取神
宮司 唐松範夫

事業概要

  1. 社務所新築工事
    • 今まで未使用区画であった社殿西側、境内奥空地に建設します。
    • 社務所内すべての施設は靴を脱ぐことなくバリアフリー化をし、車椅子などの身体の不自由な方や妊婦の方でも安心して使用できる社務所にします。
    • 社殿と新社務所を回廊にて連結させ、神事がよりスムーズに滞りなく執り行えるようにします。
    • 直会会場を現在より広く設計し、例大祭や元旦祭など神社行事の直会会場として快適に利用して頂きます。
    • オシメ替え用のベビーベットや授乳室の設置、女性用トイレの充実等、お宮参りや安産祈願等の女性参拝者にも配慮した設備を整えます。
  2. 境内排水・舗装工事
    • 予てよりの課題であった境内排水設備工事を社務所新築工事に併せ施工します。
    • 境内勾配差による土の流出を土系舗装にて固め、境内の凹凸を無くします。
    • 舗装工事の際に参拝者駐車場を整備致します。
    • 境内が広くなったことにより、従来の年間神事の他に境内を利用した様々なイベントを地域の方々と共に定期的に開催し、老若男女問わず多くの方が常に心安らぎ、楽しめる境内つくりを目指します。(神社行事時には駐車場は一時閉鎖いたします)
  3. 境内バリアフリー化工事
    • 社務所内だけで無く、社殿への連絡回廊、また境内入口や社殿前階段など全ての箇所にスロープを設置、建物内だけではなく境内も車椅子の方が毎日安心して気持ち良くご参拝頂けるように致します。
  4. 境内未使用地を利用した施設の新築工事
    • 環七側大鳥居横の未使用空き地に、参拝者だけではなく地域の方々がくつろげる施設を建設致します。
  5. 境内神苑の整備 危険物の補強・移設工事
    • 倒壊時に人的被害が想定される、損傷の激しい環七横断歩道前の古玉垣を境内参道沿いに移設、万が一の災害時の倒壊にも一般歩行者が巻き添えにならないように配置します。
    • 同じく災害時危険とされる石碑を比較的参拝者が少ない個所に移設します。
    • 倒木の恐れのある樹木、及び隣接地に越境した樹木の問題などから、本事業に併せ境内の樹木の事前伐採、枝打ち作業を行います。
    • 将来の鎮守の森となる災害に強い樹木の植樹を行います。

事業期間

事業期間:平成29年2月~平成30年12月

平成29年2月~
境内防火水槽撤去工事、玉垣芳名版等移設工事
平成29年3月~
境内樹木剪定作業
平成30年1月中旬
現社務所完全解体工事
平成30年2月~
新社務所建設工事開始
平成30年5月
御社殿スロープ設置工事
平成30年12月
境内排水舗装工事、新社務所完成

事業期間中の各制限について

事業期間中はプレハブ仮社務所での社務となります。
期間中は控室、トイレ、授乳室がご利用不可となり、野外テントを設置しての仮控室とさせて頂きます。また、境内駐車場も完全封鎖中でございます。
皆様のご理解とご協力を賜ります様、何卒宜しくお願い申し上げます。

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